モンテッソーリ教育って聞いたことがあるでしょうか?
将棋の藤井聡太くんが一躍有名になった年に、こちらも注目されて
研修会はかつてないほどのにぎわいだったようです(私も参加^^)
目次
モンテッソーリ教育の特徴

考案した人の名前です。マリア・モンテッソーリ。
何が特徴かと言うと
子どもは自分で自分を育てる力を持っているんだよ
ということを前提にしています。
なので、大人(親・教師)が無理やり教え込む・詰め込む必要はない、と。
そこで大切なのが時期と方法です。
モンテッソーリ教育では、時期=敏感期、方法=お仕事といいます。
1.敏感期
0歳の赤ちゃんも目・鼻・口・耳・肌(皮膚)といった五感は冴えています。
- 手・足・肌で感じるもの(感覚)
- 耳で聴く言葉(言語)
まだ自分から発語することができなくても、これらを身体にためこみます。
そして1~3歳くらいまでには、
- ものごとの順序や整列・整頓が気になる(秩序)
- 手足・指・からだ全体を動かしたくなる(運動)
秩序にこだわったり、逆に秩序を壊したがったり。
また1歳前後で「立って歩く」というのは人類の歴史からしても画期的なことなのです!
そうして身体を動かすことが楽しくてしかたない時期でもあります。
さらに4~6歳ころには、また別の興味がわいてきます。
- 数への興味(数)
- 社会・文化・芸術などへの興味(文化)
この時期の子どもたちはまさにスポンジが水を吸うように知的なことを吸収していきます。
生物的にそういう「時期」、敏感期なのです!
2.お仕事
このような敏感期に合わせて、子どもたちがおこなう「お仕事」
これがモンテッソーリ教育の肝です。
冒頭に書いた通り、子どもは自分で自分を育てることができます。
なので、大人はそれをサポートするだけです。
モンテッソーリ教育には独特の教具があり、
それを子どもたちの目につくところに置いてあげて、
興味を持ったら好きなだけやらせてあげる、というのが原則です。
もちろん、そこには教育的意図が隠れているのですが、子どもたちにとっては
楽しい遊びでしかないかもしれません。
- 日常生活のなかでの学習(紐むすび・料理・ボタン止め)
- 感覚の学習(指先の感覚・肌感覚・色や音に対する感覚)
- ことばの学習(話す・聞く・書く)
- 数(算数)の学習(かずのまとまり・時間・比較)
- 文化の学習(歴史・地理・音楽・美術)
モンテッソーリ教具というのがありますが、それにこだわることはありません。
教具を手作りしてもいいし、市販のもので代用することもできます。
お子さんの今(=敏感期)を一番よく知っているのは、親御さんでしょう。
敏感期をとらえてぜひ「お仕事」を提供してあげてください。
日常にあるモンテッソーリ
毎日、常に子どもと一緒に生活していると子どもがいかに好奇心旺盛か、感じられると思います。
大人も子どもと同じ目線であらためて世の中を見渡すと、身の回りのものすべてが楽しい教材になっていきます。
- 子どもが興味を持ったこと
- 子どもが疑問を感じたこと
- 疑問を感じて検証したいという気持ち
そんなことに付きあってあげたらどうでしょう?大人が考えても見なかったことを子どもが教えてくれるかもしれません。
めんどくさい?
確かに子どもがすることは頼りなくて不器用で時間がかかるかもしれません。でもそれが本当に身につく学習。
わからない言葉をネットでググってしまえばすぐにわかるけれど、辞書を引いて時間をかけて見つけたら、その労力の分、しっかりと身につくと思いますよ。
モンテッソーリ教育は子どもが興味を持ったことを徹底的にやらせる。もう飽きたっていうくらいたっぷりやらせてあげることです。それがもしかすると将来の職業につながるかもしれません(大きな確率で)
「好きなだけやらせる」というのは精神衛生上も大切なことで、子ども(特に幼児)は興味を持つと何度も何度もやりたがります。大人が音を上げてしまうくらい。そんなときも「もうやめよう」と途中でやめさせるのでなく、徹底的に付き合って思う存分やらせてあげれば、その後はそれほど執着しなくなります。途中で止めると次の日もまた次の日も同じことに付き合わされるかもしれませんよ。