ピアノ

子どもの習いごとでピアノが人気な理由

どうして子どもにとってピアノがいいのか?

昔から習いごとで「ピアノ」というのは人気のジャンルです。

なぜでしょう?

  • 情操教育
  • 特殊技能の習得
  • 親の夢

すぐに思いつくだけでもいろいろありますが、実際にどんなメリットがあるのか

ピアノの先生の経験からお伝えします。

1.情操教育

これはよく言われることです。

が、ピアノを習ったからといって「情緒豊かな芸術家」的な人になるわけではありません。

ただ、そのきっかけは作れます。

きれいな音楽を聴いて、「自分もそんなふうに弾きたい」と思ったらそうなるように努力するでしょう。

幼児期に美しいものに触れさせてあげるのはとても大切なこと。

かの天才モーツァルトのお父さんは息子モーツァルトをいろいろなところに連れて行きました。 旅をして外側からの刺激をたくさん受けたことは、モーツァルトの音楽に大きな影響をあたえたことでしょう。

子どもはまだ「種」

肥料をあたえ、水をやり、おひさまに当てて大きく育てていかなければなりませんね。

とはいえ、ピアノの練習を頑張って情緒豊かになるか?というとそれも的外れです。

ピアノは手段のひとつであって「情操教育」は子どもの生活のいたるところで学習できるものです。

逆に、ピアノを「情緒豊かに美しく」弾こうをしたら、ピアノ以外のさまざまな経験がないとそれは困難なことになってしまいます。

2.特殊技能の習得

これは大いに期待できることがらです。ピアノでは指を動かして「弾く技術」と、楽譜を見て理解する「読譜力」があります。

弾く技術

「指は第二の脳」なんて言われます。指先を使うことで脳に刺激を与えるということです。

人は指先を使うとき、親指と人差し指はよく使います。箸を持つ時はそれに中指もくわえ、薬指・小指は添える程度。

でもピアノは全部の指を均等に使います。しかも左右均等に。

子どもたちを見ていて感じることは、

やればできる=やらなければできない

あたりまえだと思われるでしょうが、そういうことなのです。

ちなみに大人の場合は「やればできるとは限らない」です。

子どもはからだも心も柔軟です。利き手(利き足、など自分がやりやすい側)が形成されてしまうと、そうでない側を動かそうとすると容易ではありません。まだはっきりと利き手が形成されない幼少期に10本の指をまんべんなく使うピアノは、脳への刺激という意味で大いに期待できるツールだと思います。

読譜力

楽譜が読めるというのは大きな能力です。

だれでも小学校の音楽の時間にドレミの音符を習って、ゆっくり数えれば何の音かわかるかもしれません。

ピアノのレッスンで学べることは

  • 一つひとつの音がわかる
  • いくつかの音のまとまり(和音)が瞬時にわかる
  • リズムを計算する数学的能力

などが挙げられます。そして、訓練することでこれらが「瞬時にできる」というのが目標です。

「一つひとつの音、和音」はピアノを弾く人の目には図形となって見えてきます。また、そうなるように練習します。

「数学的能力」はピアノには無縁のように思われるかもしれませんが、そうではありません。

たとえば、4拍子というのは「ひとつの小節の中に4拍ある」と決めてあって、そこが3拍だったり5拍だったりしないのです。きちんと決まりがあります。「4拍に収めるにはリズムがどうなればいいのか?」というような論理的な思考も必要なのです。

ピアノは感覚的(右脳的)でもあり、論理的(左脳的)でもあるんですよ。

3.姿勢が良くなる

ピアノを弾くことと健康。いっけん何のつながりもないようですが、突き詰めていくと関係性がわかってきます。

ピアノは鍵盤楽器ですが、音の出る仕組みは打楽器といっしょです。ハンマーといわれるフェルトの部分が弦をたたいて音が出るようになっています。

 

子どもたちはその仕組みをおもしろがって、ピアノの中をじーっと見ていたりします。私は習い始めの子には中を見せてあげます。こんなふうに音が出るんだよ、って。

たたいて音を出すということは、鍵盤にそれ相応の力が加わらないときちんとした音が出ないのです。(ここが電子ピアノとの大きな違いでもあります。)

指の力を効率的に鍵盤に伝えるには、

  • 腕の力
  • 腕を支える上半身の安定
  • 上半身を安定させるための背骨の強さ
  • 上半身を支える下半身(脚・腰)の安定
  • 体幹の強さ

これだけの身体機能が必要になってくるわけです。ピアノを弾くのは指先だけではできないんですね~

4.健康になる

これも関係なさそうですが、あえて挙げておきましょう。

ピアノに限らず、演奏するという行為は「歌う」ということが基本にあります。どんな楽器でも演奏している人は、心の中で「歌って」いるのです。

ピアニストが演奏中に鼻をふくらませて息を吸っていたり、大きな音を出すときに思いっきり息を吐く、というような場面を見たことがないでしょうか?

演奏することは歌うこと=呼吸すること

呼吸は生きていく上での基本です。

美しい音楽を自分の耳で捉えながら、規則正しい呼吸をすることで健康になる、というのもピアノを習うメリットのひとつと言えるかもしれません。


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