3歳と4歳の大きな違い
- 3歳からヴァイオリンを始めました
- ゴルフクラブを2歳から持って練習してました
- 1歳からプールで泳いでます
・・・などなど、3歳以前におけいこごとを始めることがあります。
たとえば、ヴァイオリンだと楽器を持つ姿勢(=基礎)を身につけるために3歳くらいがいいそうです。
ゴルフクラブや野球のバットなど、その道具に触れさせるのは2歳、あるいはもっと前でもいいかもしれません。
もともとお腹の中で水に浮かんでいたので赤ちゃんでもスイミングはできるといいます。
さて、そこで3歳と4歳との大きな違いについて、です。それは・・・
4歳になると知的好奇心が大いに芽生えること
モンテッソーリ教育で言っているように子どもには「敏感期」という時期があります。
そして4・5歳が数や文化についての敏感期になります。
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数についての敏感期
「1から10まで数える」というのは、歌のように覚えていけます。感覚的な記憶。
「数字を見ていくつなのか言える」のも、数字を記号・図柄・絵のようにとらえている感覚的記憶。
それが4歳を過ぎると、数字の意味がわかってきます。
「5」という数字と「リンゴが5つ」という状態が一致する
1つ食べたら残りは・・・?
というような知的な疑問を考えようとします。
感覚的に捉えていたものに論理が加わるのです。
この敏感期に数に興味を持ってそれを突き詰めていったら、
いずれは数学者になるかもしれないし、
そこまでじゃなくても誰にでもおとずれる「数の敏感期」なので、
関連した刺激をたくさん与えてあげることで
子どもの知的好奇心を満足させることはまちがいありません。
数の分野に「時間」も含まれます。時計を使って一日の流れを把握したり(「朝、何をしたかな?」と記憶を呼び起こすことも学習のひとつ)、また一日の流れから1週間、1年、100年、1000年、はるか昔の地球の誕生まで興味を持つきっかけにもなるかもしれません。
文化の敏感期
学校の科目なら理科・社会、そして音楽・図工(美術)といった面で伸びる時期、それが4~5歳です。
理科系の発見(生物・物理・科学)
生物
男女かかわらず母性本能があるんですね。
そこで大好きなのが虫。(苦手な子もいます、当然)
もちろん動物園にいる大きな動物も好きかもしれませんが、
わざわざ行かなくても身近にいる小さな虫(蟻・ダンゴムシ・ハエ)をよーく観察します。
物理
ブランコを揺らすための力学。シーソーで遊ぶための原理。
子どもの遊びには理科の学びがたくさん。公園は実験室のようです。
からだを使って遊ぶことがまさに「身をもって知る」という学習。
科学
私はキッチンも理科実験室だと思います。
一緒にお料理したり、ただ見せてあげるだけでも興味が湧いてくるのでは?
社会系への興味(地理・歴史)
地理
そこから発展して地図のパズル、それも日本のみならず世界全体。
モンテッソーリではさらに詳しく地形のパズルなどもあり、
ハマる子は世界中の変わった地形に興味を持って知識を広げていきます。
歴史
歴史にはいろいろな要素が含まれるので、どの分野にでも発展する可能性があります。
恐竜・宇宙・民俗学・・・さて何に興味を示すか?それはお子さん本人しかわかりません。
音楽・図工(美術)など芸術系への興味
芸術系は感覚的なものが大きな要素なので
4歳未満でも何か特別に興味を示すものが出てきているかもしれません。
4・5歳で大きく変化するのは、前述のとおり
知的好奇心が発達することなので、
この時期に芸術系でもちょっと知的な刺激を与えることで
さらなる進歩、感覚的要素の定着化が期待できます。
私はピアノを習い始めるのは4・5歳が適していると思います。指やからだ(体幹)の発達はもちろん、楽譜を見て理解するのにこの時期が最適なのです。乾いた砂が雨水を吸うように、おもしろいほどに吸収していきます。
まとめ
4・5歳になったら知的なことに対する興味が増します。
その時期に3歳までと同じような遊びをしていたら「能力を伸ばす」という意味ではもったいない!
せっかく欲しがっているのですから、あたえてあげましょう。
人はいつも成長したいのです、子どもだけに限りませんが。
大人は子どもの成長を助けてあげましょう!