子どもは親の思い通りにはなりません、というお話です。
- いい子に育ってほしい
- りっぱな大人になれるように
- 自立した人間になるために
子どもの健やかな成長を願うがゆえに起こる葛藤。
親は子どものためにと思っているのに・・・。
目次
子どもとはいえ一人の人間
大人から見たら小さな体。やることも未熟でできないことが多い。心だってまだ育っていないから自分でコントロールすることもできません。
何につけても未熟ではあるんだけれど、子どもも小さな意志を持ったれっきとした人間です。
大人が頭ごなしに「こうしなさい」と強制すると、反発したくなることもあります。
その子なりの理屈(論理)があるのかもしれません。(それが正しいかは別として)
理屈があるならば、まずは認めてあげましょう。
そのうえで「これは✖✖だから○○しよう(○○しちゃダメよ)」と伝える。
ココがポイント
承認➡方向づけ
言うことをきく子が「いい子」なのか?
言うことをきかない子は、とかく悪者扱いで
大人の言うことをよくきく子は「おりこうさん」になります。
でも、果たしてそれは本当か?
- 大人にとっては言うことをきく子は育てやすい。
- 大人は正しいことを言っているんだから、言うことをきくのがあたりまえ。
- どうしてうちの子は言うことをきかないのかしら?
・・・というのは大人の勝手な言い分です。
逆に考えてみましょう。
すべての子が大人の言うことをきく「おりこうさん」だったら・・・?
それはまさに大人の王国。
大人という独裁者に支配された王国。
心も未熟な子どもたちを洗脳して、大人の思い通りにするような恐ろしいことになってしまいます。
だから、言うことをきかない子もりっぱな存在なんです。
大人は支配するのでなく、手助けして導いていく役割。
ココがポイント
支配=✖、手助け=〇
この世にあるものはすべて必要なもの
これはどんなことにもあてはまります。
- 積極的な子が良くて、消極的な子は悪い?
- ポジティブが良くて、ネガティブは悪い?
- 活発な子が良くて、おとなしい子はダメ?
決してそんなことはありません。
見方・言い方を変えるだけで、短所と思われていることは長所になり、長所も短所になることがあります。
- 消極的な子は、ものごとをじっくり考えて慎重に行動する。
- ネガティブに見えるのは常にリスクを考慮しているからで危機管理力がある。
- おとなしい子がいなかったら活発でにぎやかな子を受け止める場所がない。
世の中はすべて対(つい)になるものでできています。
片方だけあっても成り立たないのです。
「言うことをきく子」と「きかない子」、どちらも大事。
ココがポイント
その子の個性・性格・気質を尊重する