子どもに限らず、大人でもピアノを弾きたいという夢を持っている方は多いはず。
夢を夢だけで終わらせないように、一歩づつ進んでみましょう!
ピアノ教室で習うか?独学で学ぶか?
ピアノ教室についてはこちらでご紹介しています。
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子どものピアノ、どこで習ったらいいの?人気の習いごと・ピアノ
目次 ピアノ教室のタイプa.大手音楽教室ヤマハ音楽教室カワイ音楽教室b.個人教室c.楽器店の直営教室ポイント ピアノ教室のタイプ ピアノ教室は大きく分けて2種類あります。 大手音楽教室 個人教室 それ ...
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では独学で学びたいとき、何から始めたらいいでしょうか?
その前に、あなたはなぜ独学で学びたいんでしょうか?
- こっそりと上手になってどこかで披露するため
- 教室に行くのは面倒、お金がかかる、時間が合わない
- 先生との人間関係が面倒くさい
事情は十人十色、ですがとにかく「自分でやりたい」というのであれば、それなりの覚悟が必要です。覚悟というと大げさですが独学は続けるのも辞めるのも自分次第ですから、自己管理力を養うという点では大いに意味のあることだと思います。
1.楽器を準備する
ピアノを弾きたいと思ったら、やはり最初は楽器を準備しなければなりません。
ピアノ教室に習いに行くという人の中には「自分では楽器を持っていないんだけど教室のピアノだけで練習する」という方がいます、時々ですが。つまり、家では練習しない。これはやはり上達しません。
独学で始めるという方はそれができませんから楽器の準備は必須です。
とはいえ、本物のピアノを用意するのはなかなか難しいかもしれません。
グランドピアノ(よく演奏会などのステージにあるピアノです)は100万円~数千万円、アップライトピアノ(縦型で一般家庭にも置けるピアノ)でも40,50万円~数百万円。
始めからこの金額の投資は躊躇してしまいますね。そこでお手軽なのは電子ピアノ。
電子ピアノの選び方 その1.形状
最近はこんなものまであってビックリ!
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4~6歳とありますが、個人的な意見としては初心者向けではなく「プロの緊急練習用」にいいかと思います。プロのピアニストが遠征先でちょっと練習したいというときにバッグからくるくるっと出して弾く、という場面では重宝です。
このロールアップはちょっと特別タイプで、一般的には鍵盤が固定されています。
持ち運びができるようになっていて鍵盤だけ外せるタイプと、脚の部分と鍵盤が一体になっているタイプがあります。
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置く場所が確保できるならば一体型、そうでなければ取り外せるタイプが良いでしょう。
また、スピーカーが内蔵されているものと、外付けのものもあります。外付けのタイプはスピーカーを接続しないと、スイッチを入れて鍵盤を押しても音は出ませんのでご注意を。
ココがポイント
電子ピアノには鍵盤と脚が一体のタイプと、鍵盤が外せるタイプがあります。
またスピーカー内蔵とそうでないタイプがあるので確認しましょう。
電子ピアノの選び方 その2.鍵盤の重さ
初心者がピアノを練習するには、やはり鍵盤の重みが感じられないと「弾く」という運動ができないし、指も強くなりません。
前出のロールピアノは全体が平面なので鍵盤の重みという点では好ましくありません。
鍵盤の重さはちょっと触っただけでも音が出るような軽いタイプから、本物のピアノの鍵盤に近い重さを備えているタイプまでさまざまです。これは実際に試奏(実物がある店舗なら試し弾きをさせてもらえるはずです)して感触を確かめないと、感じ方もひとそれぞれかと思います。
軽いタイプ
触っただけで音が出るくらいの軽い鍵盤は指の力が弱い幼児や、大人でも初心者の方には扱いやすいものです。
ピアノは「連打=同じ音を何度も鳴らす」ことが難しい楽器ですが、軽い鍵盤はそれも比較的楽にできるでしょう。また、「和音=いくつかの音を同時に鳴らす」のも軽い鍵盤の方が鳴らしやすいかもしれません。
デメリットとしては指の力が強くならない、ということがあります。本物のピアノを弾くには指をきたえることが必要なので、軽い鍵盤ではそれができないことになります。
ココがポイント
鍵盤が軽いものは連打や和音を弾くのに便利。しかし、指をきたえるには不向き。
重いタイプ
ピアノの代用品としていかに本物に近づけるか、ということをメーカーさんが研究して、鍵盤の重さはピアノに近いものが多くなってきました。
いずれ本物のピアノを弾きたいというのであれば、重い鍵盤で練習するのがいいでしょう。
デメリットとしては、軽いタイプに比べて少し高額なものが多いということです。予算に合ったものでできるだけ重い鍵盤を探してみてはどうでしょうか。
ココがポイント
いずれ本物のピアノを弾きたいなら鍵盤が重いものがおススメ。ただ少し高額。
電子ピアノの選び方 その3.鍵盤の数
ピアノの鍵盤は88鍵。電子ピアノを選ぶならベストは88鍵です。
以前、私の生徒さんでぐんぐん上達した子がいて「家にある電子ピアノでは鍵盤が足りないんです」と嘆いていたことがありました。
せめて61鍵。54鍵・49鍵くらいの楽器は場合によっては足りなくなります。それ以下の楽器は片手練習用、またはおもちゃ的に扱うことになってしまいます。
ココがポイント
鍵盤数は88鍵がベスト。
2.ピアノを弾く2つの方法
a.楽譜を読んで弾く
一般的な方法は楽譜が読めるようにすることです。ここで必要なのは、このふたつ。
- 根気
- 時間
楽譜はふだんから目にするものではないので、見慣れるまでは音を一つづつ読んでいかなければなりません。ここでくじけるか、やり通せるか?それは本人の根気力。
楽譜を読むときのコツは、「ド、レ、ミ・・・」というように「ことば」にしないこと。といっても、最初はドレミで読んでいくしかないのですが、少し慣れてきたら鼻歌のように「フフフ~、ルルル~」のように見た方がいいです。
これは耳コピにも通じるものですが、あまり「ドレミ」にこだわると早いメロディが弾けなくなります。それよりも心の中で歌う。ルルル~と歌って音の上行・下行(上がったり下がったり)を感じることが大切です。
ピアノを演奏する場合、楽譜を読むだけでなくそれを指に伝えなければなりません。とくに利き手でない側(右利きなら左手)はふだんあまり使うことがないのでなかなか思い通りに動いてくれません。それは、もともと人間が持っている力を使っていなかったというだけですから、訓練することによって徐々に機能するようになってきます。
ということで、時間がかかるわけです。
根気と時間
でも、それを乗り越えれば憧れのピアノ演奏ができるのです。きっとできます!
b.耳コピした音を弾く
ピアノ教師をしてきた経験上、まれに耳コピができる人がいます。
耳で聴いた音をピアノで見つけながら再現(コピー)する
これは一つの才能かと思います。耳コピの条件としては、
- 耳がいい(音を聴く感度・再現した音を聴く感度)
- ピアノをさわっているのが好き、長時間さわって遊んでいられる
ということでしょうか。
耳がいいことはもちろん、それを再現しようとピアノの前に座っていつまでも音を探していられる、これもまた根気のいることです。でもその曲が好きで、どうしても弾きたいという思いがあればそれも苦ではないかもしれません。
まとめ
大人でも子どもでもピアノは練習すればかならず弾けるようになります。
まず楽器を用意しましょう。本物のピアノが無理なら電子ピアノでOK。
楽器をさわって音で遊んでみましょう。もしかしたら、あなたは耳コピの才能があるかもしれません。
耳コピの才能がなくても楽譜をコツコツ読んで指を動かしていけば少しづつ弾けるようになってきます。
時間がかかっても努力は嘘をつきませんよ~