前回の記事、「発表会の企画・運営をしてみましょう」の続編です。
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【ピアノの先生向け】発表会の企画・運営をしてみましょう
大手のピアノ教室に講師として勤めているかたは、企画・運営にはあまり携わらないかもしれません。そのような立場であれば、とにかく生徒の演奏技術・質を上げることに専念していけばいいですね。 ここでは、自分( ...
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当日、しなければならないことは?
- 受付の設営
- 舞台の設営
- リハーサル
- 本番
- 記念品・写真撮影など
- 後片づけ
1.受付の設営
- 当日いらっしゃるお客様に渡すプログラムを置いておく(必要であれば折り込みチラシなども)
- 出演者の出欠確認をする
【新型コロナウィルス感染防止対策として】 コロナ禍の中で発表会を行う場合は、受付での仕事が重要になってきます。来場者全員の氏名・連絡先を記入していただく、手指の消毒、検温などを徹底することが大切ですね。
2.舞台の設営
たいていは会場のスタッフが中心に設営してくれます。ピアノの発表会だとピアノ、椅子、反響板などの設置となりますが、ピアノの位置をどのあたりにするか?というようなことを主催者が決定します。
出演者がおじぎをする位置に目印をつけることもあります。
ピアノ以外の楽器(電子ピアノ、打楽器など)を使用して合奏する場合、立ち位置を決めておく必要もあるでしょう。
3.リハーサル
ピアノソロのリハーサルをすべてやるというのはあまり聞いたことがないので、ピアノソロのみの発表会ならリハーサルは必要ないかもしれませんね。
連弾、アンサンブル、合奏・合唱など、複数の人が関係する演目は、当日リハーサルをして流れをつかんでもらうと出演者も安心できます。
4.本番
影アナウンス
プログラムに沿って名前と曲名を紹介します。
先生の仕事
生徒を励ましながら一人ずつ送り出すのが大きな仕事です。
加えて、生徒ができるだけ「平常心」で弾けるように椅子の高さ、ピアノと椅子との距離などに気を配ってあげましょう。
一番最初に拍手するのも先生、会場のお客さんの先をいきます。
演奏後は笑顔で迎えてあげましょう。
4.記念品・写真撮影など
記念品を出すかどうかは教室によっていろいろな方針があるでしょう。
私の考えとしては、高価なものでなくても、たとえ小さなお菓子ひとつでも「がんばったご褒美」をもらえれば嬉しいんじゃないかな、と思っています。
写真撮影も今の時代、だれでも簡単に写真・動画が撮れますので業者に頼むかどうか、これも教室個々の判断で構わないでしょう。
5.後片づけ
使った楽屋、受付(プログラムの残りなどはないか?)、会場内など関係者が使用した場所は、忘れ物・落とし物はないか?汚していないか?など、きちんと確認しましょう。
また、次回お借りするかもしれません。立つ鳥跡を濁さず、です。
まとめ
発表会の内容は、生徒のこれまで成果を余すところなく発揮してもらうことが重要です。そのためには、できる限りいつもと同じ状態で演奏できるよう配慮してあげましょう。
椅子の高さ・位置、ピアノとの距離、始まりの音、・・・舞台に上がるだけで緊張しているのですから、最初のおじぎの位置を示しておいてあげるのも親切ですね。
不思議なもので弾き始めるといつもの調子が出てきます。それまでの心のサポート、周辺環境の整備など、当日の先生は裏方の仕事を徹底しておこないましょう。
発表後、舞台から袖に帰ってくる時の満足げな顔は、こちらまで幸せになる素敵な笑顔ですよ!(^^)!