子どもにとってはどんなことでも「学び」です。親がやったことのないもの・または苦手なものでも子どもには受け入れられるかもしれませんよね(ただやはり「蛙の子は蛙」というヤツで親に似る傾向はありますが)
私はスポーツが苦手でしたが、夫は大好き。そしてわが子たちは皆、スポーツ大好き人間です。「スポーツの習いごと」というと、
- スイミング
- サッカー
- 野球
- 剣道・柔道
- 卓球
- クラシックバレエ・ダンス
・・・最近はいろいろありすぎてキリがありません。流行は地域的なものもあり、近くに教室があればみんなこぞって通ったりして。それも一つの縁のようなもので、興味があれば行ってみたらいいと思います。どこでどんな才能が花開くかわからないものです。
目次
経験談【スイミング】
わが子が通ったのはほんの少しの期間でしたが・・・。
スイミング教室は日本全国いたるところにありますね。送迎バスなんかも整備されていて、親としては手間が省けて楽チンです。また、グループレッスンなので振替などもできるところが多いのではないでしょうか?
最初のきっかけは「夏の短期集中レッスン」みたいなものでした。それで楽しそうだったらやってみようか、というカンジです。
続けていくと級が上がったり、さらに進んで特別コースとか選手養成コースなどがあったりして、子どもたちのモチベーションも上がります。
そこで「もっと進みたい子」と「ここまでで終わりにしようという子」とがわかれてくるので、わかりやすいということもできます。その子が本当にスイミングに向いていれば次のランクを目指してどんどん頑張ると思いますよ。
級があると目標がわかりやすい。目標に向かって努力する力や忍耐力も身につき、目標に到達すれば達成感を得ることができる
【経験談】野球
自分が経験しなかったことを子どもを通して体験しました。
1.チームスポーツの良さ
野球にしろサッカーにしろ、個人競技でないスポーツはそこから得るものが大きいです。
子どもたちは同じ学校でもつながりのなかった上級生や下級生と接することになります。また、他の学校の友達もできるでしょう。たくさんの人と出会い「あ~こんな人もいるのかー」と漠然とでも感じることは、「人間の多様性を認める」ことにつながっていきます。これからのグローバルな世界を生きていく上では大切なこと。
同様に目上の人と接することもあるので、礼儀も身につきます。だれにでも大きな声で挨拶するのは一番最初に教えられることです。
ちなみに「大きな声で」というのは野球の場合、ほかにも意味があります。広いグラウンドで仲間に指示を伝えなければならない場面があると、小さな声では通じないのです。ふだんから大きな声が出せるように練習しているとも言えます。
また、試合の始まりにも円陣を組んで「うおーーー!」と声を出す(監督が出させる)こともあります。それは緊張をほぐすため。声を出すことで体の筋肉の緊張を解く、って最初に聞いたときはとても感動しました。
2.親同士のつながり
子どもを通してつながるママ友・パパ友はよくありますが、特に「野球」なり「サッカー」なり、子どもが同じチームに所属していれば親同士のつながりも深くなるというもの。
それが面倒だという人は適当に流しておけばいいでしょう。案外「野球」というひとつの話題で楽しくつきあえることもあります。ルールも良く知らなかったママ同士がだんだん詳しくなっていったり、試合が終わると一つひとつのプレーをパパ同士で検証してみたり。
少年野球チームの保護者はいろいろな仕事もあります。
練習試合があれば監督・コーチにお茶を出したり、応援の観客にお茶出しもしました。5回終わってグラウンド整備の間に審判にもお茶出し。
パパたちは審判講習を受けて審判係をする人もいて、ママたちはアナウンス講習というのがありました。「4番ファースト○○くん」ってヤツです。選手交代とかのアナウンスはなかなか難しかったです。
また、練習場(外野)は夏になると雑草が生えてきて邪魔になるので、みんなで草刈り・除草。
とにかく、子どもたちが良い環境で練習できるようにと親子一体で取り組む感じです。
3.精神面の成長
これが最大のメリットではないでしょうか。学校では教えてもらえない「学び」がここにはあります。
私は自分の子どもが監督に言われたひと言をいつも思い出します。
ひとりでやってるんじゃないよ
ピッチャ―は相手打者を三振に抑えて「一人でアウトを取ろうと思うな」=打たれても仲間が取ってアウトにしてくれる、と仲間を信頼しろ
バッターはホームランをねらって「一人で点を取ってやると思うな」=状況に応じた仕事がある。ただ次に繋げばいい状況、送りバント、外野フライでもいい・・・状況をきちんと判断して自分の役割を果たす
小学生なのにこんなことまで学習しちゃうんですよ。スポーツの力はすごいな~とあらためて感じます。
【経験談】クラシックバレエ
1.お金がかかる?
バレエを習う=お金がかかりそう、というイメージをお持ちの方も多いかと思います。
- 発表会を盛大に開催するためにお金がかかる
- お中元・お歳暮・その他お礼など、先生への付け届けでお金がかかる
主な負担はその辺でしょう。
ふだんのレッスンで使うレオタード・シューズなどはそれほど高額ではありません(ただ練習次第でシューズは何度も買い替えるかも)
発表会ではレッスン着ではないチュチュやきらびやかな衣装を借りたり、舞台演出のためにかかる費用を参加費として徴収されることになります。そのため、3万円くらいから中には10万円台の発表会費を集める教室もあるようです。
ただ分割とか積み立てというかたちで、一度の負担が少なくなるように配慮されている教室が多いでしょう。
付け届けに関しては本当に「感謝の気持ち」が伝わればいいのではないでしょうか?そこに変な風習(○○でなきゃダメ、○○円以上のものにしなさい、とか)がついてくるような教室だとしたら、私なら別の教室をさがします。
2.バレエで得られるもの
女の子はバレリーナに憧れる時期があるかもしれませんね。
それはなぜか?
美しいから、です。
姿勢・手足の動き・立ち居振る舞い・・・バレエを習ったことがある子はちょっとしたしぐさが美しいのです。
また、バレエには音楽がつきもの。私は音楽が専門なのでその観点で言うと、音楽に合わせてしなやかに踊ることはリズム感を育てます。そしてリズム感は音楽だけでなく、またバレエだけでなくその他のスポーツにも、演劇・文学・芸能…などあらゆる分野に有益です。
バレエは女子だけのものではありません。男子がかっこよく踊る姿はまるで王子様。男子の習いごととしてもとても魅力的だと思います。
最後に
習いごとはスポーツ系でも芸術系でも何らかの費用はかかります。
スイミングなら水着・ゴーグル
野球ならユニフォーム・グラブ・バット・スパイク
バレエはレオタード・シューズ
子どもが成長していくための親の試練でしょうか。「投資」と言ってもいいかもしれませんが、そこに見返りを求めるべきではありませんね。「これだけしてやったのに」なんて思わないことです。たとえ結果が出なくても、そこで経験したことはその子の財産になります。それで充分ではないでしょうか。