子どもの心理

【子どもの心】臆病な子はプライドが高いこともある

ピアノの先生をしているといろんなお子さんに出会います。

そんな私の経験から「臆病な子」について考えたいと思います。

臆病な子ってどんな子?

「臆病」というと、暗がりが怖くてひとりで歩けないとか、高いところからジャンプできないとか、そんなことを思い浮かべるかかもしれません。これはいろいろなシーンで見られることで、

  • はじめて行く場所
  • やったことがない運動
  • 知らない人(はじめて会う人)

このような状況になったときに一歩引いてしまうことが「臆病」ということになりますね。

たとえば、ピアノのレッスンで言うと、「さあ新しい曲に取り組もう」っていう時。

「どんな曲かな~?楽しみー」って捉える子と、「嫌だな~難しそう…」って感じる子、2種類います。

後者が「臆病」なタイプの子であると言えます。

臆病の原因は?

原因にもいろいろあるので、それを探って探って見極めなければなりませんね。

  • 人間の本能のひとつ、防衛本能:それをすることによって自分に危害が及ぶのではないか?と考え、自分を守ろうとする行為。ですから、一概に「臆病は良くない」とは言えないのです。無防備・無鉄砲に行動して大きなケガをしてしまっては困りますものね。臆病であることも大切なのです。
  • 未経験のことは失敗するかもしれない、という恐怖感:失敗=恐怖、ということもあります。それができなかったら命にかかわる、ケガをする、など身の危険を感じさせることには臆病になります。
  • 失敗して自分の心が傷つくことを恐れる:同じような恐怖でも「心の傷」に対する恐怖。これは、子どもなりに自分のプライドが傷つくことを恐れるものです(たぶん無意識に)

臆病とプライド

臆病の原因の一つ・プライドについて考えてみます。

子どもにも「プライド」があります。そしてそのプライドを傷つけられるのは、大人でも子どもでもつらいことです。

大人ならいろいろな抜け道を使って立て直すことができても、子どもには難しい。子どもはそれを直感的に察して傷つくことを回避するんですね。それはもう、素早い逃げ足です。

ピアノのレッスンで新しい曲に進むというとき、どこかそわそわして落ち着きがなくなったり、まったく関係ない話をして気をそらしたり、なかなかその曲に取り組もうとしない子がいて、「これはどうしたものだろう?」と悩んでいました。

それが「プライド」だったのです。「自分は良くできる」「できてあたりまえ」と自信を持っているのはいいことなんだけれど、行き過ぎると「できない」ことに対する恐怖が生まれて、「できないかもしれないことはやらない」という構図ができてしまいます。

子どもは「できないかも」という判断を一瞬でやってのけます。「あー難しそう」と感じたら、速攻で逃げるのです。

プライドの高い子はどのように作られるか?

プライドが高い子はその子自身の感受性(感じ方)や、まわりの環境によって形成されると思われます。たとえば、こんな環境↓

  • 成功することが正しくて、良いことで、大人がほめてくれる
  • 逆に失敗は許されない、失敗したくない
  • 自分は常に成功する(と信じている)
  • 失敗は恥ずかしいこと(と信じている)

まわりの(おもに家族)言動、その子に対する接し方が影響を及ぼすのももちろんですが、それを受け取る本人がそれをすんなり受け入れれば「プライドの高い子」の出来上がりです。

もし、本人がまわりの意見など右から左へスルーしてしまうようなタイプだと、そうはならないですよね。性格がどっちへ転ぶか?というのは簡単には読めないものです。

プライドの高さが問題なとき

「プライドが高い」のは長所でも短所でもあります。なにごとも程よい加減が大切。

それが短所になるのはどんな時か?

  • やったことがない、難しそうだ、と感じたことはやらない
  • だから出遅れる。取りかかるまでに時間がかかる
  • または最終的にやらないでチャンスを逃す
  • 本当は能力があるのにやらないから発揮できない

つまり、プライドが邪魔して臆病になるということが一番の問題だと思われます。

「プライドと臆病」バランスをとるために

子どもの心は基本、純粋です。まわりの環境に影響されることが多分にあります。

であれば、まわりの大人が意図的にバランスをとってあげれば極端にプライドが高くなることもないでしょう。

  • 失敗は許されない。成功あるのみ。

そんな環境は大人でもつらいですよね。でも、知らぬ間に子どもをそんな状況に追い込んでいないでしょうか?たとえば、うまくできた時に極端にほめて、そうでもなかったときには適当に受け流してしまう。その時のフォローとか次回への意欲付けとか、なにか一言あると違うのですが…。

失敗のない人生なんて、絶対にありません。ゼッタイです!

人間誰でもかならず失敗するので、問題はそのあとの立ち直りです。

そこで踏ん張る力をつけるには、小さな失敗をしておくこと!

立ち直れないほどの大失敗をする前に、小さな失敗をたくさんして、そこから「なにくそ」と起き上がる練習をしておく。

人間というのは強いもので、繰り返すうちに心が鍛えられてきます。一番の問題は「心の強さ」ですから。

まわりの大人は、その子が失敗しても受け入れてあげる姿勢を常に持って接していきたいですね。

私は自分が「プライド高い子」だったな~と今さらながらに反省するのですが、まわりの大人の態度で嫌だったのは、失敗したときに「けなされる」より、冗談っぽく「笑われる」。この「笑い」はけなして笑っているのではないんだけれど、子ども心には傷がつきましたね~・・・めんどくさい子どもだったのかしら

子どもと接するときに注意したいこと

プライドが高い子もいれば、恥ずかしがりやの子もいるし、子どもとはいえ一人の人間です。

どんなに幼くても心は大人と同じような反応をするでしょう。傷ついたときには大人以上に回復が難しい。

子どもだからと言って軽視しないこと。

これは肝に銘じておきましょう。大人と接するのと同じように、相手を思いやって大切に付き合う。ことばを選ぶ。

大人でも子どもでも大切なのは「思いやり」ですね。


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