「子どもとたくさんふれあいましょう」「親子で遊ぶことが大切」なんて言われても、どうやって遊べばいいの?というママもいるんじゃないでしょうか?
ママ自身がひとりっ子だったり、兄弟が少なくて「子どもと遊ぶ」「赤ちゃんをあやす」なんてしたことがない、という人もいるでしょう。
赤ちゃんの場合は特に迷うところだと思います。まだまだ遠い国から来た「宇宙人」ですから。
では赤ちゃんと向き合うヒントをいくつかご紹介します。
目次
赤ちゃんと向き合う時の心構え
ちょっと大げさですが「心構え」を。

目はまだぼやけているかもしれません、ぼんやり見えている感じ?耳はお腹の中にいる時から聞こえていると言われます。いずれしせよ、未熟な器官ではあります。
でもだからといって放っておいたらどうなるでしょう?
人間ってとても合理的にできていて「使わなければ退化する」、逆に刺激をあたえて鍛えてあげれば、どんどん機能するようになります。
なにも話しかけられなかった子どもは死んでしまう、なんていう意見もあります。
赤ちゃんはアウトプットができないけれど、どんどんインプットしてあげることです。
ココがポイント
生まれたばかりでも赤ちゃんは「見えている」「聞こえている」と信じて対応することです。赤ちゃんは自分の気持ちを話せないから、見えているか?聞こえているか?なんてはっきりわからない。だから信じるしかありません。もしかしたらこちらの心の奥まで見透かされているかもしれませんよ~
具体的な遊び方
赤ちゃんができること=感覚・五感を使う遊びをしましょう。
遊びといってもこちらからのオファーに赤ちゃんが応えてくれるか?というとかならずしも明確な反応が来るとは限りません。でも、それは時間差で反応することかもしれません。「赤ちゃんはわかっている」と信じてください。
「見る」遊び
視覚というのはとても強い影響力を持っています。「百聞は一見に如かず」というように、特に子どもの場合は一度見たものはとてもよく覚えています。
また見ることで「おもしろい」「悲しい」「怖い」「楽しい」という感情も生まれます。これは人間としてとても貴重なものですよね。
例えば・・・
絵本を見せる:赤ちゃん向けの絵本は文字が少ないものや全くなくて絵だけのものもあります。ママの声で何か言いながら見せるとさらに効果的では?
TVやDVDを見せる:赤ちゃん・幼児向けの番組はとてもよく監修されています。「TVに子守りをさせるのは良くない」と言われますが、見せっ放しでなく一緒に楽しむようにするといいですね。
現物を見せる:身の回りのすべてのものが遊びであり学習です。野菜・文房具・キッチン用品、お散歩すれば草花・木・動物など赤ちゃんが知らないことはたくさん。「知らないことを知る喜び」を感じることができるでしょう。
「聞く」遊び
赤ちゃんはお腹の中でママの血流の音とか心拍とか、またママの話し声、ママとパパの会話などを聞いているといいます。それくらい耳は早くから発達しているんですね。
耳からの刺激というのも大人が考える以上に赤ちゃんには効果的です。
これも「赤ちゃんは聞いている、わかっている」と信じて聞かせてあげましょうね。「言ってもわかんないんじゃないのー?」なんて疑わないことです。
例えば・・・
CD・DVDを聴かせる:いろいろなジャンルがありますね。音楽も和洋さまざまなものがあるし、語学などは特に柔軟な耳に浸透していきます。柔らかな耳だからこそ、複数の言語も習得できてバイリンガルになるのです!
人が話しかける:一番身近なママがたくさん話しかけることはとても効果的。語彙が増え、会話の能力も発達、コミュニケーションの力もつくことでしょう。生の声はCDなどの機械的な音とは違った効果があると思います。
自然の音に耳を澄ます:世の中にはたくさんの音があります。大人もそうですが日々忙しくしていると静かに「耳を澄ます」ということを忘れてしまいます。自然の音をジーっと聴くというような時間が持てたら、情緒豊かな子に育つのでは?また、いつもいつも騒々しい中にいると忘れてしまいがちな「静寂(静けさ)」にも気づいてほしいですね。
「触る(さわる)」遊び
目と耳は受動的な遊びですが「触る」ことは本人からの能動的な遊びになります。
赤ちゃんはだんだん手を動かし、指を動かせるようになります。ただ力のコントロールが難しかったり、細かい動きができなかったり、まだまだ未熟ではあります。
そんな中でも赤ちゃんができることを探して一緒に遊んでみましょう。
例えば・・・
いろいろな感触を楽しむ:ふわふわ・つるつる・ギザギザ・ぬるぬる・ベタベタ、など。「ふわふわだね~」と話しかけながら一緒にさわる。そうすることで「これがふわふわしたものなんだ」と認識します。いろいろなものを触らせてあげるといいですね。(危険のないように)
握る動作を促す:最初は触るだけだったものが「握る」ことができるようになります。小さな手(指)ですが思いのほか、力があります。握りやすいものを持たせてあげると、降ったり、両手でぶつけたり。
口に運んで確かめることもよくあります。なので口に入れられない物・危険なものには注意しましょう。でも口で物体を確認しようという意志は尊重すべきだと思うのです。だから清潔にしておいて舐めさせてあげるのも悪くないと思います。
手以外でさわる:これは受動的になりますが、手以外=足・顔・お腹などに大人がさわってあげる。またはタオル・スカーフ・紙(当て方注意)などでさわる。全身で触感を楽しむということですね。
まとめ
赤ちゃんと遊ぶ、というと「何をどうすればいいんだろう?」と悩んでしまいそうですね。またこちらが働きかけても明確に反応があるとは限らないし。・・・そこは、考えすぎないことです。
赤ちゃんにとっては何もかもが新鮮で楽しい遊び、そして学びです。
本来、学ぶことは遊びですからね。そんなふうに、幼いころから遊びながら学ぶ習慣を身につけた子は、学校での学習にも抵抗なく馴染んでいけるのではないでしょうか。
接する大人は「小さなこと」「常識だと思っていたこと」「なにげないこと」にいかに気づけるか?がポイントになります。そこに学びがあるから。
子どもの目線で日々の生活を見直していくと一緒に楽しく学べると思いますよ!