子育て

【子育て】親子の距離はどれくらい?~子離れ・親離れ

子育ては正解がひとつではありません。その方法が「お隣の子には合っていても、うちの子には合わないかもしれない」と常に心に留めておきましょう。

親子の距離は子どもの年代によって変える

子育ての中でも「親子の距離感」について考えます。ただし、これも人それぞれ。一つの参考意見としてとらえ、あとは個々の環境によってアレンジしていただければと思います。

0歳

子どもは生まれるまではママのおなかの中にいて、まさに「距離ゼロ」「一心同体」です。

そして、生まれたといっても他の動物のようにすぐ歩けたりはしない未熟な状態です。ですからこの時期はきわめて距離が近い、そうならざるを得ませんね。

ほとんどの人はそんな未熟な赤ちゃんが愛おしくてお世話したくなる=母性本能を持っているもので、無償の愛を与えます。(母性本能といっても男性にもありますから、パパでも同じです)「目に入れても痛くない」ほど可愛いこの時期、距離ゼロの感覚(間隔)で接して問題ありません。

しかし同時にママにはたくさんのストレスもかかってきます。距離ゼロというのは逃げ場がないということにもなります。そんな時は自分を追い詰めないこと。ずっとゼロの距離にいなくてもいいのです。適度に離れる技術を身につけるのも親としてのスキルです。

1~3歳

何もできない0歳児(正確には「何も」できないわけではないんですが)から立ち上がって歩くようになる1歳に。これは大きな変化です。赤ちゃんにとっては目に見えるものが格段に増えて、自分でできることもどんどん広がってきます。

そんな時に0歳児と同じように何でもやってあげるというのは成長を妨げることになりますね。「大きなお世話」です。

ただそうはいってもまだまだ未熟。本人ができると思っていても技術的に無理なこともたくさんあります。この時期は「本人がやっているように見せて」実は大人がしっかりとサポートしている、というかたちがいいと思います。

サポートは微妙な度合いが大切で、あまり手伝いすぎると「やらないで!」と機嫌を悪くしたり、または「いつも手伝ってもらえる」と頼りすぎたり。逆に何も手伝わないと、技術がついていかないのですぐにあきらめたり、できないからと八つ当たりしたり。その子をじっくりと観察しながら上手にサポートする、これも親としての一つのスキルです。

この時期の子どもは「ギャング」ですね。言い聞かせて分かるところまでは成長していない。そして「危険なもの・汚いもの」など大人が触れてほしくない物を触りたがったりするものです。みんなそうなんです。これは「好奇心」の表れで正常な発達だと喜ぶべきことです。好奇心が芽生えた時にそれを摘み取るように「あれは触っちゃダメ」「これもダメ」と全部取り上げてしまったら好奇心はそれから先も芽生えることがないでしょう。「気になることがあってもしちゃいけないんだ」と学習してしまうから。それはとても残念なことですね。本人に危害がおよばないように親が細心の注意をはらって子どもの好奇心を満足させてあげたいものです。

4~12歳

この時期が子育ての勝負!だと私は思っています。「12歳までに人として生きる上での基本事項を教える」ということ。

12歳というのは小学校卒業の節目で、ここから先は子どもにも自我が芽生え、親だからといって言われたことを鵜呑みにする子ばかりではないのです。それは反抗期とかいう問題ではなく、自然な成長過程。喜ばしいことです。

小学生のあいだは親子の関係が密になるのが一般的でしょう。4歳(年中)くらいから徐々に自分でできることも増え、そのぶん親がすることが減ってきます。そうしてどんどん手がかからなくなれば、親子は友達同士のような関係にもなり、最も楽しい時期でもあります。

子どものサポートを「実際に手出し・口出しする」かたちから「見守る」方向へとシフトチェンジしていく、そんな時期であると言えます。

13歳から

前述の通り、13歳(中学生)以上は自我が発達してきます。いい意味で「親の言いなりにはならない」

ただやはり経験というのは大きな財産で、親は「経験している」けれど、子は「未経験」ということが必ず起こります。経験していないからわからない、そして子どもは悩む。

悩んで答えが出なくて、不機嫌でいたり、何かに当たり散らしたり、泣いたり怒ったり感情が不安定になったり…

そんな様子を一番近くで見ているのは親です。ここは親の出番!タイミングを見計らってアドバイスできるくらいの距離感を保っておきたいですね。

その子の性格も親ならよくわかっているはず。アドバイスの仕方もさりげなくした方が良いのか?正面から当たるべきか?その子に合わせて対応すべきでしょう。またこの年代は自我を見つけつつも自信がない状態。彼らのプライドを傷つけない接し方も工夫すべきです。

どの年代でも注意すべきこと

本人のプライド

多かれ少なかれどんな人にも「プライド」があるものです。それは子どもも同じ。3歳の子どもにだってプライドはあります。

子どもが何かで失敗したとき、大人は軽い気持ちで笑ったりします。それはその未熟さが可愛らしいからでもあるのですが、場合によっては子どもは「嘲笑」と受け取り、小さな心を痛めるかもしれません。

大人にとって些細なことが子どもにはひどく大きな傷になりかねない、ということも留めておかなければならないと思います。

子どもの表情や態度をよく観察して、「傷つけちゃったかな?」と思えばすぐにフォローすることです。その辺は大人より子どもの方が立ち直りが早いかもしれません。そんなふうに信頼関係を築いていくのも親子の歴史になります。

「つかず離れず」の距離を保つために観察

子どもに何かしてあげたい(近い距離)

子どもに関わるのが面倒(遠い距離)

親も人間ですから、どちらの気持ちも持っています。また、逆に子どももこんなふうに思っているのではないでしょうか?

親に何かしてもらいたい(近くにいてほしい)

親の干渉がイヤ(遠くにいてほしい)

健全で気持ちの良い親子関係を築きたいのであれば、子どもをよく観察することが重要です。何を求めているのか、何が不要なのか?実際に一番に身近にいる親が本気で観察すればきっとわかるはずです。

子どもも「一個の人間」として尊重

この世に生まれ落ちた時から、親子は別々の人間です。子どもとは言え「一個人(いちこじん)」

何もできない赤ちゃんを世話するようにずっと面倒を見続けるのは、子どもに対して失礼というものです。

基本的なことは自我が芽生える前、12歳までに責任をもって親が教育する。そのあとは子どもを観察しながら必要に応じてサポートする。

いい距離感を保って、素敵な親子関係を築いていただきたいと願います。


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