おススメの習いごと ピアノ リトミック

【ピアノの先生向け】3・4歳児の指導。子どもを飽きさせない魅力あるレッスン

まだ日本語もおぼつかない「宇宙人」世代の3~4歳。それでも親御さんは「ピアノを習わせたい」本人も「やってみたい」そこでピアノの先生はどのように指導したらいいでしょうか?ヒントをお伝えします。

鍵盤であそぶ

先生としてはまず「ドレミ」とくに「ドの位置」を教えたいですよね。でも、ちょっと待った!

3~4歳の子どもにとってピアノは楽器というより大きなおもちゃ。その大きなおもちゃで遊ばせてあげましょう。といっても、乱暴に扱うようなときははっきりと注意!です。

白鍵と黒鍵であそぶ

  • 黒い鍵盤の2つのかたまりと3つのかたまり、それぞれを探す。「手でチョキを作って2つのかたまりを探してみよう」(3つも同様)2つの黒鍵を左右の手で交代に高音→低音と弾くと「ピーポーピーポー」の救急車みたい。
  • 3つのかたまりは順番に一つづつ弾いてみると「チューリップ」になりますよ。一つづつ(2-3-4の指)弾いてみよう(指の分離)→2-3-4の順以外にも4-3-2にしたり2-4-3にしたりバリエーションをつけて。
  • ピアノは打鍵したとき、鍵盤の奥に数字が書いてあります(1から88まで)子どもってこれが気になるんですね。「あ、なんか書いてある」って見つける子はとても多いです。
    そしてこれも人間の性なのか?数字が書いてあれば数えたい!最低音の1から最高音の88まで順番に弾いていく(白鍵だけですが)これ、何度も何度もする子もいます。とりあえず、興味を持ったら一度はやらせてあげた方がいいです。やりたいのにやれない不完全燃焼にしないように。

リズムあそび

  • 先生のピアノに合わせて打楽器(タンバリン・カスタネットなど。手拍子でもOK)を鳴らす。一定のテンポを保つ・強弱を真似る・クレッシェンド、デクレッシェンド・アッチェレランド、リタルダンド…などいろいろな表現を練習できます。
  • 「さんハイ」の掛け声で音を出す、または動作をする。(アナクルーシスを感じられるか)
    〔例〕「さんハイ」タンバリンを1回たたく。「さんハイ」ジャンプ。「さんハイ」走る。

    アナクルーシス


    アウフタクトのこと。なのですが、もっと動的なとらえ方として「歌い出す前のブレス」とか「踏み出す前に足を上げる動作」とかなんらかの行動を起こす前の準備、そしてそこに力(エネルギー)が溜まる状態のこと、と考えるといいでしょう。
  • リトミックでは4色のボード(赤・白・黄・青)を使います。
    〔例〕ボードを並べて先生と一緒に打つ。先生と交代で打つ(4拍子の1・3拍目を生徒が、2・4拍目を先生が、というようにしていろいろなパターンでおこないます)

    色ボードの効果


    音もリズムも目に見えないものなので、それをとらえるのは難しいことです。色のボードを使うと拍子感がつかめるようになります。順番に繰り返したたいていけば「3枚なら3拍子、4枚なら4拍子」というように拍子があらわれます。また先生と交代でたたくということは「自分が休む部分」を意識することになり、休符の感覚がつかめます。休符というのは音がないだけにとても分かりづらいものです。ボードという目に見えるツールで視覚をとおして理解できるのはとても有効です。

知的な刺激のある遊び・ゲーム

  • 単語にはリズムがあります。声に出して言いながら手を打つ、これだけでリズムの習得になります。
    絵カードを使っていろいろな単語(名詞)をリズムとともに覚えていくと語彙が増えますね。応用として絵カードを裏返して「これは何だったかな?」という記憶の訓練。何枚か並べてそのうちの数枚を裏返しに。そして順番にリズムにのって手拍子しながら言っていきます。忘れてしまったら「色」をヒントにしてあげると効果的です。絵・色、といった感覚で記憶が育ちます。
  • ものの数を正確に数える、実物と数字を一致させるということです。やはりこれも絵を使うのがわかりやすいですね。
    絵本も良し、子どもといっしょに描くのも良し、街中で見かけたものを題材にするも良し、いたるところに教材はあります。これに慣れると瞬時にものの数がわかるようになります(1~5はもちろん、もっといける子もいるかも)誰でもできそう、と思いますが、慣れた子とそうでない子とでは判断する時間に差が出ます。

    ポイント

    「数えること」がピアノとどう関わるのか?ということですが、まず「楽譜は数学」だということです。1小節に入る音符はすべて同じ分量(4分音符4つ分、とか8分音符6つ分とか)ですから、計算できる力は必要です。
    また、もっと単純に「音符を目で追うことができる」ようにする意味もあります。楽譜をなんとなく見ているだけで一つひとつの音符をきちんと追えない子もいます。音符の数と実際に弾いている音の数が一致するように、この訓練も大事になります。

指導者の心構え

子ども目線になること

先生というのはその道のプロですから簡単にこなしてしまうかもしれませんが、子どもはそうはいきません。上手にできる子は先生の意図した通りにできるので、先生も嬉しい・満足、となりますが、多くの場合は先生の思い通りにはいかないものです。

先生も自分が子どもだった頃のことを思い出せばわかるかもしれません(子どもの頃からじょうずだった人は想像することです)

  • 指が思うように動かない、3と4の指が一緒に動いちゃう
  • 力が入らない、力が入りすぎる
  • 左右のバランスがとれない、両手にするとできない

経験や訓練が足りないのですから仕方ないのです。これから育っていくんだから。

「自分がこの子だったらどうやって解決すればいいだろう?」そのヒントを与えてあげられるように先生にも訓練が必要です。

子どもらしさを押さえつけない

冒頭に書いたように幼児にとってピアノは大きなおもちゃです。子どもはおもちゃで遊びたいのです。

子どもがピアノに興味を持ったら正しい扱い方を説明しながら(乱暴にしないこと)遊びに付きあってあげるといいですね。

楽譜を読んで弾くことだけがピアノレッスンではありません。

  • 鍵盤を順番に弾いていく
  • ピアノの内側(弦やハンマー、ペダルの仕組みなど)を見せる
  • 黒鍵だけ弾いてみる
  • 高音と低音の違いを弾き比べる(聞き比べる)

メモ


たとえば、ピアノは左側が低音で右にいくほど音が高くなります。ピアノの先生は無意識に「上がって」「下がって」と言いますが、右へ行くのが「上がる」左へ行くのが「下がる」って、通常の生活の中にはないことです。それも、鍵盤を行ったり来たりの遊びをするうちに身に付いていく感覚でしょう。

みんな違ってみんないい

子どもたちは性格も違えば、体格も違うし、ピアノを弾く上ではリズム感や指のクセなど、みんなそれぞれ違っています。

でも、音楽を楽しむ心やピアノという楽器を弾いてみたい好奇心、先生はそんなものを大切に育てていきたいですね。


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