ピアノ 音楽

【音楽豆知識】知っているとおもしろい音程・和音の基礎

音程とは?

音程とは「音と音との距離のこと」

たとえばドからミの距離は「ド・レ・ミ」=1・2・3、なので「3度」。ドからソは「5度」、ドから高いドまでは「8度」です。

それを測ることに何か意味があるのか?

意味はあります。バスケットボールをゴールにシュートするとしましょう。ゴールまで1mの距離と3mの距離とでは投げ方を変えませんか?「音」はバスケットボールのように目に見えるものではありませんが、音楽を作るとき(演奏するとき、歌うとき)には音程を意識して正確な音にたどりつくのです。

音程をもっと詳しく〈長・短・増・減〉

さて、ピアノの鍵盤には白鍵と黒鍵があります。

どうして白鍵と黒鍵があるの?

白鍵と黒鍵の間は「半音」という距離です。半音に半音が加わると(半音+半音)「全音」になります。つまりドからレへの距離は「全音」、ミとファの間は黒鍵がないので「半音」の距離になるわけです。

そうすると

同じ音程でも異なる距離が出現!

たとえば、ドからミは「全音ー全音ー全音」の長さ、ミからソは同じ3度でも「半音ー全音ー全音」の長さ。ドからミの方が長い、ということになります。

このように同じ度数でも「長い・短い」があって「長3度」「短3度」というように区別します。

長・短で区別する音程(2度・3度・6度・7度)

基本的に音程は1度から8度まであります。その中の2・3・6・7度は「長・短」で区別します。

距離の短い2度・3度はその中に1か所でも半音が含まれれば「短」、半音がなければ「長」です。

距離の長い6度・7度はその中に2か所、半音が含まれれば「短」、半音が1か所なら「長」です。(距離が長いので1か所はかならず半音が含まれます)

ココに注意

半音の箇所というのは「ミとファ」「シとド」の部分です。

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「長〇度」よりさらに広がると「増〇度」、「短〇度」よりさらに狭くなると「減〇度」といいます。

増・減で区別する音程(1度・4度・5度・8度)

この4つは特殊で、基本形を「完全1度」「完全4度」「完全5度」「完全8度」といいます。

「1度」はドとド、レとレ、のように同じ音の距離です。

「4度」と「5度」はその中に半音が1か所含まれるものが基本形で「完全4度・完全5度」と呼びます。

「8度」は半音が2か所含まれるものが基本形で「完全8度」

そして、これらの「完全」タイプの音程は、距離がさらに広がった時には「4度」「1度」などと呼び、逆に狭くなると「5度」「8度」といいます。

また、「増」よりさらに広がると「重増〇度」、「減」よりさらに狭くなると「重減〇度」といいます。

(*注:1度は「同じ音」のこと。ドとド#の距離は「広がっている」と見なして「増1度」、ドとド♭の距離も広がっています。1度には「狭くなる」の概念はありません)

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ピアノの白鍵だけで音程を確かめていくと、4度の場合、ファからシの間(ファ・ソ・ラ・シ)には半音がありません。ここだけは「増4度」です。また、5度の場合、シからファの間(シ・ド・レ・ミ・ファ)には半音が2か所含まれます。ここだけは「減5度」になります。

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音と音の距離が「広がる」とか「狭くなる」ってどういうこと?・・・と思われるでしょう。これは理論上の話。たとえば、ドからミは「長3度」ミが♭になれば狭くなるので「短3度」になるということです。音楽の中には時々、♭や#で音を変化させることがありますからね。そして、ややこしいことはドとミの関係でミが#になったとします。理論上は広がるので「増3度」です。ただ実際にはミの#はファのこと(ピアノの鍵盤参照)「じゃあ4度じゃないの?」と文句が出そうですが理論上「増3度」なのです。

和音とは?

音程についてこまごまと話してきましたが、これは前置き。音程を知ったうえで和音についてお話しますね。

和音とは・・・

2つ以上の音を同時に出すこと、出した音のこと。

ドとミを一緒に鳴らすときれいな音が出ます。これが和音。ド・ミ・ソの3つでも、ド・ミ・ソ・シの4つでも美しい音です。

このように人間が聴いて「美しい・心地よい」と感じる和音と、その反対に聞きづらい和音があってそれを『不協和音』といいます。

和音をもっと詳しく〈長・短・増・減〉

ド・ミ・ソの3つの音を同時に出すときれいな音になる、と言いました。この3音の音程を確かめてみると

ドーミ(長3度)ミーソ(短3度)

という構造になっています。

これがド・ミ♭・ソの3つになると、不思議な現象が起こります。楽器があればぜひお試しください。

ミを♭(半音下げる)にしただけで、明るかった和音が急に暗く悲しい音になるのです。そこで、その3つの音程を確かめます。

ドーミ♭(短3度)ミ♭ーソ(長3度)

長と短が入れ替わるとこんなに雰囲気が変わるのです!

おまけ〈コードネームの基礎の基礎〉

このように和音によって雰囲気が変わると、聞き手の心に届くものも微妙に変わってきます。これを活かして音楽は作られています。

よく耳にする「コードネーム」というのは和音の種類のことです。

アルファベットでA・G・Dとかありますが、これは基本になる音のこと。

ドレミファソラシドを英語(ドイツ語も同じ、読み方が違います)にするとC・D・E・F・G・A・H(B)・C(*シはドイツ語ではH、シ♭がB。英語だとどちらもB。コードネームは英語主体なのでHはなくすべてBです)

この基本の音から長3度+短3度の組み合わせで作られた和音メジャーコード

〈例〉C(シーメジャー):ド(C)・ミ・ソ___ドーミは長3度、ミーソは短3度

〈例〉D(ディーメジャー):レ(D)・ファ#・ラ___レーファは短3度なのでファを半音上げる(#)、ファ#ーラは短3度

短3度+長3度の組み合わせマイナーコード

〈例〉Cm(シーマイナー):ド(C)・ミ♭・ソ___ドーミは長3度なのでミを半音下げる(♭)、ミ♭ーソは長3度

〈例〉Dm(ディーマイナー):レ(D)・ファ・ラ___レーファは短3度、ファーラは長3度

コードネームの基礎の基礎はここまでです。

いろいろな音を組み合わせてつくる和音、コードの種類はたくさんあります。もっと深めていくとさらに音楽を楽しめますね!


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