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【保育士を目指すあなたへ】ピアノを克服するためには?

現在の日本では保育士さんの待遇は決して良いものとは言えません。それでも「子どもと関わる仕事がしたい」と思う若者は多く、保育士さんになりたいと勉強している人はたくさんいます。

そんな中で困ってしまうことの一つにピアノがあります。私の教室にも「高校生になってから初めてピアノをさわった」というような人が来てくれることもあります。

どうしても避けられない「ピアノ」。さてどのように克服すればいいでしょうか?

そのヒントをお伝えします。

曲に取りかかる前に

ピアノを弾くのに抵抗があるのは、「両手を使うから」でしょうか?

最初から両手で弾かなくてもいいのです。まずは右手。

右手=主旋律を練習しよう

左利きの方には申し訳ありませんが、ピアノは右側が「高音」なのでメロディ(主になる旋律)を弾くことが多いです。メロディがを弾ければ曲のかたちが見えてきます。右手を動かすことが第一です。

極端な話、右手の主旋律が弾ければ左手の伴奏は一本指でも大丈夫。

両手の練習は「左右対称」から始める

ピアノを弾くときには指番号が決められています。親指から小指に向かって順に1・2・3・4・5というように。

指番号

人間のからだは、どの器官もほぼ左右対称。指を使うときも同じ指なら動かしやすいのです。最初はそんな練習でいいでしょう。

ただ、そのままではいろいろな曲を弾きこなせないので次のステップに進みますよ。

「同じ音」を弾いてみよう

同じ指ではなく、同じ音を弾くには、違う指で弾かなければなりません。

〔例〕ドレミファソ→右手は1・2・3・4・5の順。左手だと5・4・3・2・1になります。

勝手に動いてしまう指をコントロールしましょう。

この指番号、ときどき勘違いしてしまう人がいます。1=ド、2=レ、3=ミ…というように。それは間違い。あくまでも数字は指の番号です。音の名前ではありませんので注意しましょう。

両手練習:右手はメロディ、左手で1音

前述しましたが、超簡単に1曲仕上げるとしたら、右手のメロディに左手を1音つけるだけでかたちになります。

ハ長調(楽譜にシャープやフラットがついていない調)だと「ソ」の音が万能選手!左手でソ1音を弾いているだけでうまくいきますよ。自分の耳で確かめてみてください。そして「ちょっとここの伴奏は合わないな」と感じたら、ソの近辺(ファやラ)でやってみる。合う音が見つかるはずです。

定番のこどもの歌を弾いてみよう

チューリップ

「さいたーさいたー」の部分は「ドレミードレミー」なので取りかかりやすい曲です。

前述の「ソ」1音の伴奏で十分出来上がります。「どの花見ても」(ソソミソララソ)こにララの部分だけは「ソ」では合わなくて「ファ」に変えると落ち着きます。

チューリップ(保育士向け)

ちょうちょ・ぶんぶんぶん

「ちょうちょ」の冒頭「ソミミーファレレー」これは弱い指(5や4)からの始まりで、音が一つ飛びになっています。

一つ飛びの音、つまり指も1本抜かして使うわけです。(5・3・3,4・2・2というように)これに苦労する人もいます。でも大丈夫。人間の指は訓練すればかならず動くようになります。それをしていなかったから能力を忘れているだけ。本来、指が持っている「動く力」を思い出させてあげましょう。

ちょうちょ(保育士向け)

一つ飛びの練習としては「ぶんぶんぶん」も良い課題です。

中間部の「おいけのまわりに」(ミファソミ、レミファレ)は一つ飛びと弱い指の訓練、その両方を兼ねています。動かしづらくても頑張って。かならず成果はあらわれます!

ぶんぶんぶん(保育士向け)

おかえりのうた

現職の保育士さんも保育の学校に通う学生さんも、かならず持ってきてくれるこの曲。保育業界では定番のようです。

歌いやすい歌なので、まず①メロディを覚えて歌えるようにするといいですね。

覚えたら②右手で弾けるようにする。

そして③左手の伴奏です。

この曲に出てくる伴奏はたくさんの子どもの歌に応用できますので、この1曲をしっかりと練習して自分のものにすればとても便利です。

3つの音を同時に鳴らす「和音」。これが3種類出てきます。

ド・ミ・ソ

ド・ファ・ラ

シ・レ・ソ

この3つをマスターすればほとんどの曲が弾けるといっても過言ではありません。

もし3つの音を弾くのが大変だったら、最初は真ん中を抜いて外側の2音だけでも大丈夫。ド・ソ、ド・ラ、シ・ソ、です。それも大変なら前述のとおり、一番上のソ、ラ、ソだけを使うことです。それでもOK.だんだん増やしていきましょう。

「おかえりのうた」の中で伴奏が変化するヴァージョンもあります(編曲者によって多少違いがあります)

「せんせいさよなら~」あたりから、8分音符で動くヴァージョンです。

これは和音をバラバラにしたもの=分散和音といいます。

基本は「3つの音を同時に弾く和音」なので、それを覚えてから音をばらしていくのがいいと思います。

〔例〕ド・ミ・ソの和音を分散させて→ド・ソ・ミ・ソ

おかえりのうた(保育士向け)

ピアノは誰でも弾けます

子どものころに少しでもピアノに触れていれば、大人になってもハードルはそれほど高くないかもしれませんが、まったく弾いたことがなくて「さあやってみよう」ということになったら、ちょっと敷居が高いかもしれませんね。

でも、それは思い込みかもしれませんよ。

何度も言いますが人間の体というのは本当によくできているもので、訓練すれば上達するものなのです。

また「できないかも…」と思って挑戦するのと、「きっとできる!」と思って取り組むのとでも違いがあります。

私は今までいろんな生徒さんを見てきましたが、進み具合の差はあれ、皆さんかならず弾けるようになります。そして前向きに取り組めば進歩は早いです。

保育士さんを目指すあなた、「きっとできる」と信じてがんばってくださいね。


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