ピアノ 先生

【ピアノの先生向け】体験レッスン、魅力的な指導法は?

お子さんの習い事は親御さんにとっては悩みどころ。

「子どもに合っているか?」「先生はどんな人?教室の雰囲気は?」「長く続けられるかしら?」などなど。

それを思えば『体験レッスンができる』というのは親御さんはもちろん、当事者であるお子さんにもうれしいことです。

ここでは先生に向けて「どんなふうに体験レッスンを行えばいいか?」基本をおさえて、マニュアルのようにご紹介します。

初対面は誰でも緊張する

体験レッスンのお申込みを受けたら、先生は「どんな子だろう?」「親御さんはどんな感じかな?」といろいろ考えます。個人レッスンの場合、その子の性格に合わせて指導していくことになりますから、性格をつかむまでは試行錯誤ということもありますものね。

でも、先生と同じように、いや先生以上にお子さんも親御さんも緊張していることでしょう。

ここは先生の方が「子どもや親の緊張をほぐす配慮」をしていきましょう。

笑顔

声のトーン

教室の明るさ(整理整頓)

・・・など、初めて来てくれる子が警戒心を持たなくて済むような環境づくりを心がけましょう。

まずはピアノに興味を持たせる

ピアノのレッスンというと「楽譜が読めるように」とか「両手が使えるように」というようなことを期待されるかもしれません。

先生もそれに応えようと気負ってしまうかもしれませんが、体験レッスンに来るお子さん・特に就学前のお子さんなどはいきなりそんな難しいことをさせられたら、きっとイヤになってしまうでしょう。ピアノを弾くのを楽しみにして来たのに自信をなくしてしまうかもしれません。

子どもにとってピアノはおもちゃ

「ピアノ」という「おもちゃ」を前にしたら、先生が何か考えるよりも子どもの方が断然、自由な発想を持っています。乱暴に扱わないように注意して自由に触らせてみます。

  • 黒鍵だけさわっていく
  • 鍵盤の奥に書いてある数字(1から88まで)を全部弾いて確認する
  • すき間から見えるピアノの内部(ハンマーが弦を叩く)の様子を観察する

これらの「遊び」は実は今後のピアノ演奏に関わるものでもあります。

  • 黒鍵の位置によって音の位置を把握できるようになる
  • 鍵盤の数字によって半音の認識ができ、音階の順序もわかるようになる。
  • ピアノの音が出る仕組みがわかれば、打鍵の工夫ができる。

ただ遊んでいるようなことが実はとても大切な学習になるわけです。子どもの遊びの中に学びがあるんですね。

黒鍵で遊ぶ

ある人がこんなことを言っていました「子どものころ、ピアノを習っていたんだけどシャープとかフラットが出てきたあたりから難しくて…」

「シャープやフラット」というのは、その人のなかでは「黒鍵」という意味だったようです。白鍵だけで弾けるハ長調ばかり弾いていると、黒鍵はジャマものになってしまうんですね。

でもピアノに初めて出会う子は関係ありません。逆に黒鍵をおもしろがってくれます。

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この「プレピアノランド」の最初に

  • 2つつながった黒鍵で遊ぶ=一度に2つ鳴らす、ひとつづつ交代で(2・3の指で)鳴らす
  • 3つつながった黒鍵で遊ぶ=一度に3つ鳴らす、ひとつづつ交代で(2・3・4の指で)鳴らす

という練習があって体験レッスン時に使っています。

〔指導目的〕

  • 黒鍵の位置(2つと3つが交互に規則正しく並んでいること)を把握する
  • 音符(といっても音程のないリズム譜)に書いてある通りの数で弾く=楽譜を見る練習
  • 右手で弾くのか、左手で弾くのか、楽譜のルールを理解する

…など、ただの遊びのようなことでも学習できることはいろいろあります。

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また「しってる曲でどんどんひける~ジュニア(1)では黒鍵3つで弾く「チューリップ」もあり、子どもたちは大好きです。

3音だけ順番に子どもに弾かせ、先生は伴奏。3音以外の部分は先生が弾いて子どもは手拍子です。知っている曲を弾けたということで達成感があります。

ココがおすすめ

この「知ってる曲で~」は習い始めのお子さんにはとても使いやすい教材です。知っているということは心唱(心の中で歌う)ができるということなので、子どもは自分が知っている曲になるように弾こうと努力します。付点4分音符などもこの時点では感覚的につかめていればいいのです。先生の伴奏も付いているのでちょっと豪華になってそれも満足感があります。

「ド」を見つける~音階

「ド」を探す

黒鍵で遊んだあとは「ド」の位置を確認します。

「2つある黒い鍵盤に右手でチョキをつくって置いて、おとうさん指があるところ」

高音から低音まで(またはその逆)いろんなところにある「ド」を探してみます。

お子さんによっては自らどんどん探していく子、ひとつ見つけて安心しちゃう子、なかなか見つけられない子、など様々です。

先生は最初から100%教えてしまうのではなく、本人が「自分で見つけた」ような喜びを感じられるヒントを与えてあげるといいですね。

音階=音の階段をおぼえる

ピアノの先生にとっては「ドレミファソラシド」は当たり前すぎて、改めて「指導する」なんて想定外かもしれません。

でも、子どもにとっては初めて聞くことば、初めての体験です。

またよくあるのは上行形(ドレミ~)はわかっても、下行形(ドシラ~)はわからない、というパターン。

先生が一緒に歌ったり、ピアノで行ったり来たりして「音階」を覚えましょう。

音に高低があるのは耳でなんとなく理解できても、ピアノの鍵盤で「左側が低くて右側が高い」ということがピンとこない子もいます。今後のレッスンで「上がって」「下がって」という指示がきちんと伝わるように、やはりこの段階で鍵盤で遊ぶことが大切だと感じます。

まとめ〈先生の基本姿勢〉

いろいろな指導方法がありますが、先生ご自身のキャラクターを把握して自分に合ったやり方を探してくださいね。

また、自分バージョンにアレンジするのもいいかと思います。

  • 来てくれてありがとう、の感謝の気持ち
  • ピアノ・音楽って楽しいよ、を伝える気持ち
  • 「私はこんな先生です」と自己紹介するつもりで。

これから長いおつきあいになるかもしれない「出会いのとき」です。飾らずにいつも通りのレッスンをすることを心がけましょう。もしそれで終わりになったとしたら、きっと生徒さんとあなた(先生)の波長が合わなかったのです。仮に入会されても後々うまくいかないかもしれません。ご縁がなかった、と切り替えてしまいましょう。

先生も生徒も楽しい教室、心が健康な教室を目指しましょう。


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