ピアノ 先生

【ピアノの先生向け】レッスンで困ったこと・お悩みを解決!

ピアノの先生をしているといろんな生徒さんに出会います。

指やからだ・姿勢のクセが強い子、落ち着きのない子、独特の感性を持った子、など。こちら(先生側)の経験や既成概念を覆してくれる子がたくさんいます。

そんな子に出会ったときにどんなふうに対処するか?・・・参考までにご紹介していきます。

指・からだのクセが強い

ピアノを弾くうえでは肝になる部分です。ここは先生の方が根気強く、指導していかなければならないかと思います。

「使いやすい指」で弾いてしまう子が多いものですが、人間のからだは「使えば進化するし、使わなければ退化する」ようにできています。つまり、使わない指はどんどん使えなくなってしまう。

そうすると簡単な曲は弾けても、10本全部の指をまんべんなく使わなければ弾けないような難しい曲は弾けなくなります。

「だってこの指が使いやすいんだもん」と言うのなら試しにしばらく放置してみましょう。すぐに行き詰りますよね。「だから全部の指が使えるように練習するんだよ」と納得してもらうことです。

また姿勢の悪い子もいます。

幼児の場合、まだ体幹が整っていないこともありますが、ピアノを弾くことでからだのクセを直していくこともできると思います。

猫背はピアノを弾きづらい→猫背を直すには背筋を伸ばす→そのために腹筋と背筋を使う

ピアノを習っている子は誰だって「上手に弾きたい」のです。だったらクセを直すのが最善の方法。からだも整っていくのなら一石二鳥ですね。

落ち着きがない

近年「発達障害」が取りあげられるようになって親御さんも先生も何か気になる行動があると「発達障害では?」と神経質になっている面もあります。

なんでもかんでも「発達障害」にしてしまうような過剰診療もなくはない、といいます。年齢が上がればそれなりに落ち着いてくる場合もあるでしょう。

落ち着きがない場合、先生としてはその原因を探る努力をするといいと思います。

  • 生理的な原因(トイレに行きたい・眠い・お腹がすいた・疲れている・・・など)
  • 精神的な原因(ママに叱られた・友達と喧嘩した・学校でいじめられた・・・など)
  • 発達障害
  • ピアノを弾きたくない←(その原因は?)指が思うように動かないから・楽譜がわからないから・かっこ悪い自分を見せたくない・ピアノ(音楽)が嫌い・先生が嫌い・ほかにやりたいことがある・・・など

ピアノのレッスンとはまったく関係ないところに原因がある場合もあるでしょうし、レッスンや先生に原因があるのかもしれません。ここは冷静に生徒さんをよく観察してみましょう。

レッスンに来ているのですから「レッスン以外」に原因があることがほとんどでしょう。でも過信せず謙虚にレッスンを振り返ってみましょう。

  • 子どもの目線で教えていたか?
  • スモールステップで丁寧に指導したか?
  • 生徒とのコミュニケーションが取れていたか?

もしかしたら「問題のある子」と思っていた生徒さんが逆にいいヒントを与えてくれるかもしれません。

感性が独特

音符の見方

「感性」ですから決まった型があるわけではありません。先生の感覚が正しいのか?と言われればそうとも言い切れませんよね。

ですから先生は柔軟な思考・感性を持つように心がけましょう。

音符の見え方について私がハッと気づかされたことをいくつか挙げてみます。

  • 二分音符は「白い音符」ではなく「穴が開いた音符」
  • 音符の丸い部分ではなく棒の先に注目している
  • 五線が第3線を中心に「鏡」になって見えている(たとえば上のファ(第5線)が下のミ(第1線)に見えたり、上のミ(第4間)が下のファ(第1間)に見えたり)
二分音符

二分音符=穴が空いている

子どもですもの

「感性」なんてムツカシイことではなく単純に「音符を見ていない」ということもあります。子どもですから(笑)そこは先生の力で「注目させる」。音符の違い・上行下行のさま・音符の数、など楽譜に盛り込まれているたくさんの情報を、子どもが読み取れるようにひとつづつ指導していきましょう。

リズム感

まず難しいリズムを扱うまえに「テンポをキープする」ことは重要です。その土台の上にいろいろなリズムが乗り、音楽が作られていくわけですから。

ところが、この「テンポ・キープ」ができない子も中にはいます。対処法の一つとしては「歩く」こと。先生がピアノを弾いてそれに合わせるのもいいですね。リトミックの手法ですが、「歩く」というような大きな動作から感覚をつかんで、徐々に細かい動作に移行していく、そして指先のような小さな部分を使うピアノ演奏に活かしていく、ということになります。

もうひとつ、リズム感で問題になるのは「クルーシス」「アナクルーシス」

強拍(クルーシス)のまえでエネルギーがたまっている状態が「アナクルーシス」(「どっこいしょ」の「どっこい」がアナクルーシス、「しょ」がクルーシス)

音楽というのは意識しなくてもこのエネルギーのサイクルを感じて進んでいくもので、自然な流れで感じ取れば心地いいものになるはずです。

しかしエネルギーの貯め方が足りない子、貯めずに淡々と進む子、エネルギーを無視してただ音符を追いかける子などいろんな子がいます。先生としては「自然な流れで心地よい音楽」に導いていけたらいいのではないでしょうか。

反抗的な態度

学校でも塾でもピアノ教室でも「反抗的な子」はいるものです。

先生は売られた喧嘩を買ってはいけません。買うふりをするのはアリかもしれませんが。つまり、反抗的な子どもと同じ土俵に立ってしまってはいけないということ。

その態度には必ず原因があるはずです。

  • 親と喧嘩してムカついている(友達・兄弟・近所の人など身近な人)
  • 反抗的な態度をとることで自分に注目してほしい←寂しい
  • ピアノを弾くのが嫌、教室・先生が嫌い
  • ピアノを弾きたいのに思い通りにならなくて自分に腹が立っている

これもまたピアノ以外に原因がある場合もありますから、先生が全部責任を負おうとしないことです。そして逆にピアノに関係する原因については取り除いていかなければなりません。

  • 子どもをよく観察する
  • 話を聞く

どうしても先生や教室に合わないようなら別のところを探すことも提案したらいいでしょう。何よりもお子さん本人の成長を第一に考え、ベストな環境をあたえてあげるべきです。

また「弾きたいのに弾けない」のであれば、ここは先生の腕の見せ所。子どもの表面的な態度(反抗)の裏側を読んで、親身に指導しましょう。子どもの目線・子どもの気持ちになってスモールステップの指導を!

ピアノの先生と生徒という立場があろうと、要は人間対人間のおつきあいです。心を開いて話せるような関係を築きたいものですね。

まとめ

「まとめ」といってもまとまりません。先生の悩みは尽きないもの。

いろんな生徒さんと出会えばまた悩みも出るし、逆に面白い発見や気づきもあるものです。出会いもあれば別れもありますが、たくさんの生徒さんと関わっていけるこのお仕事に感謝して、まだまだ日々精進あるのみです!


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