音楽

【音楽豆知識】交響曲とか協奏曲って何?

「交響曲第一番」とか「ピアノ協奏曲」とか、似ているようでちょっと違う名前を耳にすることがあると思います。

さて何が違うのでしょうか?

交響曲とは?

交響曲には区切りがある〈楽章〉

交響曲はオーケストラで演奏される大規模な楽曲で、通常第1楽章から第4楽章で構成される長い作品です。つまり1曲が4つの部分に区切られているということです。

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各楽章にはそれぞれ性質があって、長い曲ではありますが聴く人を飽きさせないように(作曲家がそう意図したかは別として^^)一つの曲の中でいろいろな音楽を楽しめます。

  • 第1楽章:その曲のテーマになるような有名なメロディが出てくることが多い。
  • 第2楽章:ゆっくりなテンポで第1楽章と雰囲気が変わる。
  • 第3楽章:メヌエットという3拍子の踊りのような曲になっていることが多い。
  • 第4楽章:第1楽章に似ている感じ。最終章なので聴かせどころ(有名な旋律)が出てきたりして盛り上がる。

ただしこれはあくまでも原則で、すべてがこの形になっているわけではありません。また時代の流れでいろいろな変化もあります。

それから第3楽章と第4楽章は途切れずにそのまま演奏されることもあります。

ココに注意

クラシックの演奏会でいつ拍手をすればいいのか?という問題があります。悩むところですね。知識として交響曲の場合は「楽章の間では拍手しない」ということは覚えておくといいと思います。だって第1楽章から第4楽章まで全部終わって一つの曲なのですから。そうすると1曲終わるまで1時間近くかかることもありますが、第4楽章が終わるまでは「拍手なし」で大丈夫。わからなかったら周りに合わせればいいのです。

交響曲の番号

交響曲には番号がついています。たとえば「交響曲第5番」とか。

それはその作曲家が作曲した順番です。といっても、作曲家自身がつけたものもあれば、出版社が整理するためにつけたものもあります。

ですから、たとえば「交響曲第1番」というのはたくさんあります。誰が作曲したのかわからないので、これだけではどんな曲かわかりません。交響曲を指定するには「〇〇作曲・交響曲第〇番」と言わなければなりません。

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有名なベートーヴェンは9曲の交響曲を作っています。よく「だいく」と言われて年末に演奏されるのは「第9番の交響曲」の略です。古い時代の作曲家はたくさんの交響曲を作っています。ハイドンは100曲以上、モーツァルトも40曲以上。編成が小さかったこともあるし、とにかく作曲の職人として作らなければならなかったという事情もあります。時代が近くなるにつれて数は少なくなります。「ただ作ればいい」という時代から「質の良いもの・自分が作りたい音楽を作る」というように変化してきたのです。

交響曲の題名

交響曲には題名がついていいるものもあります。

  • ベルリオーズ作曲「幻想交響曲」
  • リヒャルト・シュトラウス作曲「アルプス交響曲」

また番号が付いた曲に副題として題名がついているものもあり、これは作曲家自身がつけたものと後の人が曲の印象でつけたものがあります。

  • ベートーヴェン作曲「交響曲第5番・運命」
  • ドボルザーク作曲「交響曲第9番・新世界より」

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交響曲の作曲家でハイドンやモーツァルトは古い時代の人になりますが、その頃は「音楽は音楽として楽しむ」ということで題名をつけませんでした(絶対音楽)。その時代のポリシーとしては「音楽はその音やリズム自体を楽しむもので、二次的ななにか(風景とか情景とか)をイメージするなんておかしいー!」(…と誰かが言ったわけではありませんが)ということだったのかもしれません。時代が進んで作曲家が意図して題名をつけ、それをイメージした曲を作るようになって「標題音楽」というジャンルが生まれて交響曲にも題名が付くものが多くなりました。

協奏曲とは?

演奏の土台となるのはオーケストラで交響曲と同じです。それから楽章で区切られていることも同じ。ただし協奏曲の場合は3楽章でできています。

そして大きな違いは独奏楽器が入ること。

協奏曲には独奏楽器が目立つように作曲された部分が必ずあります。オーケストラと混ざって演奏する部分、独奏楽器が活躍する部分という2つの楽しみ方ができるのが協奏曲の魅力です。

協奏曲の種類

独奏楽器によって協奏曲は区別されます。おもな独奏楽器は、

  • ピアノ
  • ヴァイオリン・チェロ
  • トランペット・ホルン・チューバ
  • フルート・オーボエ・クラリネット
  • ギター

ほかにもいろいろな楽器が独奏楽器になり、協奏曲の中でその楽器の良さを存分に発揮します。

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協奏曲の中に「カデンツァ」と呼ばれる部分があります。オーケストラの音がなくなって独奏楽器が活躍する見せ場です。昔は作曲家が演奏者を兼ねていてカデンツァの部分で即興的に演奏技巧を披露する、ということだったそうです。今は「カデンツァ」として楽譜になっていて即興で演奏するということはほとんどありません。いずれにせよカデンツァ部分は楽器の良さと演奏者の技術を披露する見せ場です。

ちなみに交響曲は「シンフォニー」協奏曲は「コンチェルト」です。

まとめ

交響曲のスタイルに独奏楽器を入れると協奏曲。ですから舞台を見たときにオーケストラ以外にピアノがドン!と載っていたりしたら「ピアノ協奏曲だな」ということになります。

有名な曲は演奏会場に行かなくてもどこかで聞いたことがある、という曲が多いと思います。気になったら有名な曲の第1楽章から全部聴いてみてはいかがでしょう?


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