音楽

【オペラおもしろ紹介】ヴェルディ作曲「イル・トロヴァトーレ」

今回はヴェルディ作曲の「イル・トロヴァトーレ」。題名だけだとあまり聞き覚えのないオペラのようですが、聴いてみるとさすがはヴェルディ、心揺さぶられるような素敵なメロディがたくさん出てきます。

ではご紹介していきます。

おもな登場人物

4大重要人物

ルーナ伯爵:アラゴンの貴族。レオノーラを慕っている。

レオノーラ:アラゴン王妃の女官。マンリーコを慕っていて相思相愛。

マンリーコ:放浪の騎士。アズチューナの息子として育っているが実はルーナ伯爵の弟。レオノーラを慕っている。

アズチューナ:ジプシーの老婆。

脇役

フェルランド:ルーナ伯爵の家臣。

イネス:レオノーラの侍女。

さらに詳しく

題名の「イル・トロヴァトーレ」とは「吟遊詩人」という意味で登場人物の中でマンリーコのことを指します。詩や曲を作り、各地の宮廷などを訪れて歌うという仕事をしていた人たちのことです。

あらすじ

超ざっくりあらすじ

レオノーラとマンリーコは相思相愛。でも貴族のルーナ伯爵もレオノーラを慕っている。
またアズチューナはかつてルーナ伯爵ともめていた。ルーナ伯爵の弟をさらい火に投げ入れて殺したつもりだったが、焼け跡から出てきたのは自分の子どもの骨だった。そんな恨みを抱きつつアズチューナはルーナ伯爵の弟を誘拐、自分の子として育て、それがマンリーコなのだ。
マンリーコにレオノーラを奪われたルーナ伯爵は母であるアズチューナを人質にマンリーコをおびき出し、マンリーコを捉える。
レオノーラは自分の身と引き換えにマンリーコを助けてくれと懇願、ルーナ伯爵は了承する。
レオノーラは死を覚悟して服毒、マンリーコは「身を売った」と誤解してレオノーラを怒り、そうこうしている間に毒が効いてきてレオノーラは死ぬ。怒ったルーナ伯爵はマンリーコを処刑。それを見たアズチューナが「(ルーナ伯爵が)処刑したのは自分の弟だよ。復讐は叶った」とあざ笑う。

第1幕

ルーナ伯爵の城で家臣のフェルナンドが兵士たちに話している「昔、ルーナ伯爵には弟がいたが、その子に呪いをかけた疑いでジプシーの老婆を火刑にした。そのあと弟は行方不明になり処刑場から子どもの白骨が見つかった。ルーナ伯爵はそれが弟だとは信じず今も行方を捜している」

城の庭園ではレオノーラがマンリーコを待っている『穏やかな夜』。そこに現れたルーナ伯爵をマンリーコと間違えて抱きつくレオノーラ。マンリーコがそれを見つけてしまいレオノーラは混乱する。結局レオノーラはマンリーコと相思相愛、ルーナ伯爵はひとり蚊帳の外なのだがレオノーラをめぐって二人が戦いをする。

第2幕

ジプシーの一団が酒を飲みながら鍛冶仕事をしている。『鍛冶屋の合唱』(通称「アンヴィル・コーラス」)

アズチューナがマンリーコに昔話をする『炎は燃えて』「昔、母親が火刑になったとき、私は伯爵の弟を奪って火に放り込んだ。しかし後で確かめるとそれは自分の子どもだった」そして「お前は私の子だよ。母(祖母)の恨みを晴らしておくれ」とマンリーコをたきつける。

修道院に入る決意をするレオノーラ、それを狙って誘拐しようとするルーナ伯爵。レオノーラを慕って歌う『君の微笑み』、さらにそれを阻止するマンリーコ。

第3幕

アズチューナがルーナ伯爵に捉えられ、マンリーコをおびき出すための人質となる。

修道院に入ることをやめ、レオノーラとマンリーコは結婚式を挙げようとしていた『ああ美しい人』。そこへアズチューナ誘拐の連絡が入り怒りに燃えるマンリーコ。ルーナ伯爵との戦いを誓う『見よ、恐ろしい炎を』

第4幕

レオノーラはマンリーコへの想いを歌う『恋は薔薇色の翼に乗って』
ルーナ伯爵とマンリーコの戦いはルーナ伯爵の勝利となり、マンリーコは捕らわれる。レオノーラは自分の身と引き換えにマンリーコを釈放してほしいと提案したうえで、自分は死のうと毒を飲む。
マンリーコは自分の身を売ったレオノーラを非難するが、次第に毒が効いてきてレオノーラは瀕死となる。騙されたと知ったルーナ伯爵は今度はマンリーコを処刑するよう命じる。
それを確かめたアズチューナが「それはお前の弟だ。復讐は叶った!」と狂喜する。

有名なアリア・合唱

第1幕:レオノーラ(ソプラノ)『穏やかな夜』

第2幕:ジプシーたち(合唱)『鍛冶屋の合唱』(通称「アンヴィル・コーラス」)

第2幕:アズチューナ(メゾソプラノ)『炎は燃えて』

第2幕:ルーナ伯爵(バリトン)『君の微笑み』

第3幕:マンリーコ(テノール)『ああ、美しい人』

第3幕:マンリーコ(テノール)『見よ、恐ろしい炎を』

第4幕:レオノーラ(ソプラノ)『恋は薔薇色の翼に乗って』


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