音楽

【オペラおもしろ紹介】プッチーニ作曲「ジャンニ・スキッキ」

プッチーニの「三部作」の一つ。一幕だけの短いオペラで、「外套」「修道女アンジェリカ」などの短いオペラと同時に上演される。プッチーニにとって唯一の喜劇オペラ。

おもな登場人物

ジャンニ・スキッキ:ラウレッタの父親で、気が利く知恵者

ラウレッタ:ジャンニ・スキッキの娘でリヌッチョの恋人

リヌッチョ:大富豪ブオーゾの甥でラウレッタと結婚したいと思っている

あらすじ

超ざっくりあらすじ

大富豪ブオーゾの遺産を欲の深い親戚たちに分け与えるふりをして、ジャンニ・スキッキがまんまと頂いてしまうというコメディ。

大富豪のブオーゾが今まさに息を引き取ったというところ。

ベッドの周りを親戚たちが囲み大げさに悲しんでいるが、本心は遺言状に書かれたことが気になって仕方ない。噂では財産はすべて修道院に寄付するといわれているからだ。

皆で家じゅうを探し回り、遺言状を見つけたのはリヌッチョだった。リヌッチョはその遺言状を盾に「皆さんが満足する内容だったら僕とラウレッタの結婚を許してください」と言い、了承してもらう。

恐る恐る遺言状を開くと、噂通り「すべて修道院に寄付」と書いてある。親戚たちは落胆、リヌッチョの結婚も無しということになってしまう。

そこへジャンニ・スキッキと娘ラウレッタが登場。リヌッチョはジャンニ・スキッキに「何か知恵を貸してください」と頼む。親戚たちが田舎者のジャンニ・スキッキを馬鹿にするのでへそを曲げるが、ラウレッタが「どうか結婚させてください。そうでなければ私は橋から身を投げて死にます」(アリア『私のお父さん』)というので、仕方なく協力する。

まず「ブオーゾが亡くなったことを知っているのはこの場にいる人たちだけ」ということを確認して、ブオーゾの遺体を別室に運ぶ。そこへ突然、主治医が現れたので慌てたジャンニ・スキッキはブオーゾの声を真似て「もう回復した」と言って帰らせる。

そのあと公証人を呼んで自分がブオーゾになりすまして遺言を書き換えればいい、と計画を話す。

公証人が来るまでの間、親戚たちはそれぞれが「大きな財産を自分に」とジャンニ・スキッキにささやく。製粉所・ロバ・邸宅が大きな財産なのだ。ジャンニスキッキは聞き流しながら「法律により遺言状の改ざんをした者、および共謀者は片手を切断され、フィレンツェ追放となる。くれぐれも他言しないこと」と皆に警告する。

さて、公証人登場。

ブオーゾになりすましたジャンニ・スキッキは「新たな遺言状を作成したい。口述筆記をお願いしたい」と言い、まず「他の遺言状は無効とする」そして「葬式は金をかけずに」「修道院には少しの寄付を」「現金は親戚一同で均等に」など、小規模の遺産については親戚一同の希望通りに進んでいく。

いよいよ大規模遺産の分配だ。「ロバは・・・友人ジャンニ・スキッキへ」「この邸宅は・・・ジャンニ・スキッキへ」親戚一同が騒然となると「さらばフィレンツェ(片手を切断、フィレンツェ追放だぞ)」と歌い、皆を黙らせる。

最後に「製粉所は・・・ジャンニ・スキッキへ」こうして遺言状はジャンニ・スキッキの思い通りに書き換えられ、親戚たちは大文句。ジャンニ・スキッキは彼らを家から追い出し一段落。そんな騒ぎに関係なくラウレッタとリヌッチョは静かにフィレンツェの景色を眺めていた。

ジャンニ・スキッキは観客に向かって問いかける
皆様、ブオーゾの遺産の使い道はこれでよかったはずです。おかげで私は地獄行きになってしまいますが、皆さんが楽しんでいただけたら偉大なダンテ先生のお許しをいただいて情状酌量とはいきませんか?

さらに詳しく

ジャンニ・スキッキの題材は有名なダンテの『神曲』地獄篇にあるといわれている。ほんの数行「ジャンニ・スキッキ」の名前が語られているだけだが、そのため最後の独白に「ダンテ」の名前が登場する。

有名なアリア

フィレンツェは花咲く木のように:リヌッチョ(テノール)

私のお父さん:ラウレッタ(ソプラノ)


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